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| その3:地球は丸い | |||||||
ゲイツの出した水位の設問1は、普段、まったく考えもしないような視点からの問題でしたが、しかしそれはごく初歩の基本的な物理学に立脚したものでありながら、地球温暖化による海水の上昇までを懸念させてくれるに充分な示唆に富む内容であることが、設問2でおわかりいただけたものと思います。
では、解説に移ります。
そうしますとこの図上、南極点を中心とする円周上はすべて東西方向を表し、中心から円周方向に向かう半径方向はいずれも北になります。 いかがでしょうか。ここで、そろそろ解答が見えてきたという方もおられるのでは。 そうです。この円周の長さがちょうど1キロになる緯度上に、最初の出発点から1キロ南に下ってきて東方向に折れ曲がる第二の出発地点Bを選べば、そのB地点から東に向かって1キロの距離を進むとちょうど一周してまたB地点に戻ることになりますから、これで設問の答えが導き出されてきます。
半径をrとすると円周の長さは2πrなので、円周が1キロとなる半径の長さは1/2πキロとなります。したがって南極点から北に 1+1/2πキロ 行った地点を一番最初の出発地点にすれば、南へ1キロ、東へ1キロ、北へ1キロ進むと元に戻るわけです。 ところでこの最初の出発地点は、半径 1+1/2πキロ の円周上ならどこを取っても南へ向かえますので、したがってこの解は ∞ あることになります。説明上、南極点を中心とした平面でこの計算値を出しましたが、たとえ球面でもこの設問を満たす円周は必ずあるわけです。 ところが、解答を ∞+1ヵ所 としても応募者は及第点をもらえないのです。これで満足してしまうのはまだまだ早い、もっとよく考えてみなさい、というのがさらなるこの設問の意図するところです。視点や着眼点などを変えたりして、あらゆるケースや可能性を追求しようとする姿勢を持っているかどうか、そこを問う意図がこの設問の背景にはあるのです。
同様にn周の場合は、南極点から1+1/2nπキロの円周上で、その円周上の地点ならどこに出発点をとっても答を満たします。そしてこのnがまた ∞ あるわけです。 結局、南極点から1+1/2nπキロのこの∞ ある円周上で、前にも見たとおり最初の出発点となる地点がまた∞ ヵ所あることになり、合計はその掛け算 ∞ x ∞ ヵ所という答になります。 最終的に、この南極点近くにある ∞ x ∞ の解と、北極点の解を足して、 ∞ x ∞+1 ヵ所と答えた応募者が合格点を取れたというわけです。
出題に北極点や南極点が出てきましたので、ここで関連派生する問題として
をやってみてください。また余裕のある方は、その背景にある出題意図も考慮しながら、次の設問も考えてみてください。
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| ビル・ゲイツの出題問題に関しては、HOW WOULD YOU MOVE MOUNT FUJI ? (Microsoft’s cult of
the puzzle. How the world’s smartest companies select the most creative
thinkers. )By William Poundstore の原書や、筆者の海外における友人たちの情報を参考にしています。 また連絡先不明などにより、直接ご連絡の取れなかった一部メディア媒体からの引用画像につきましては、当欄上をお借りしてお許しをいただきたく、よろしくお願い申し上げます。 |
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【執筆者】 梶谷通稔 − かじたに
みちとし 1939年生まれ 早稲田大学理工学部応用物理学科卒 元:日本を含む全アジア及び豪州地区を統括するIBM太平洋地区ソフトウエア・ビジネス・エグゼクティブ 現在:(株)ニュービジネスコンサルタント 代表取締役社長/日本IBM GBS 顧問/東北芸術工科大学 大学院客員教授/(株)アープ 最高顧問 |
| ○各種記念行事、イベント、研修などでの講演。 ○企業発行誌、教育機関紙、外郭団体誌などでの連載執筆。 ○ネットサイバー企業の起業家教室における「リーダー学講座」と 「e−ビジネスやインターネット講座」を担当。 |
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| 1988年 『企業進化論』(日刊工業新聞社刊) ベストセラー 1989年 『続・企業進化論』(日刊工業新聞社刊) ベストセラー 2009年 『成功者の地頭力・あなたはビルゲイツの試験に受かるか』 (日経BP社) |
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| 1989年〜2009年 『徒然草』(CSK/SEGAの全国株主誌) 1996年〜2003年 『すべてが師』(日本IBMのホームページ) 2000年〜進行中 『インターネットの世界』(教育機関紙他) |
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| 主な分野とタイトル ・日常実例が示す・あなたは、脳の1%すらも使っていない?! ・成功する人・しない人を分けるもの、分けるとき ・マネジメントとリーダーシップとの違い |
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※この連載記事の著作権は、執筆者および株式会社アープに帰属しています。無断転載・コピーはおやめください。
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